起業を戦争に例えると、意外にも負傷の原因って「敵」からの攻撃じゃなく、身内からの自爆や誤爆だったりします（笑）。これは冗談ではなく、実際に多くのスタートアップが直面する現実なんです。要するに、創業者を悩ませる最大の課題は「人の問題」なんですね。
スタートアップが成長する過程でぶつかる壁って、大抵「どうやってチームをまとめるか」とか、「誰と組むか」に尽きます。最初は夢やビジョンで突き進んでいけるけど、やがて「富とコントロールのジレンマ」という選択に迫られる時が来るんです。つまり、「経済的価値を優先するのか、それとも経営権を維持するのか」という究極の選択。
そして、これに絡むのが感情の問題。情熱、期待、そして時には避けたい衝突。それらが混ざり合うと、近視眼的な判断や、つい思考停止に陥ることも多々あります。起業メンバー、初期の従業員、投資家、そして家族やパートナーまで巻き込んでのドラマが、日々繰り広げられるんです。
この道を進むと、創業者は毎日が大きな決断の連続。どんなビジョンを描くか、どんな経営戦略を取るか、誰を仲間にするか――これらすべてが会社の成長に影響します。特に、スタートアップは最初の3～5年が勝負。いわゆる「死の谷（Valley of Death）」を超えるためには、鋭い意思決定としっかりしたチームビルディングが必須です。
さらに、ステークホルダーが増えるにつれ、決断の重みが増していきます。関係者が多くなるほど、責任は重大に。そしてその決断が、スタートアップの未来を大きく左右します。資金調達のラウンドが進むにつれて、投資家との意見の違いが生じたり、会社の成長と共に経営権をどう守るかなどのジレンマがどんどん複雑になってきます。
もちろん、スタートアップにとって最大のリスクは「人の問題」。素晴らしいビジネスモデルやアイデアがあっても、チームが崩壊したらそれまでです。だからこそ、感情に流されず、冷静な判断をすることがとても大切。リーダーシップのスキルが試される場面でもあります。
結局、スタートアップの成功は、いかに適切に人間関係をマネジメントするかにかかっていると言っても過言ではありません。
