先日、京都大学大学院時代の友人と、京都の先斗町で久しぶりに再会しました。

がむしゃらに走り抜けた20代をどのように過ごしたかという話題で盛り上がりました。その会話をきっかけに、自分の過去を振り返ってみると、そこにはいつも一冊の本の存在があったことに気づかされます。
人生の転機となった一冊
私は20歳の時、死を意識するほどの大きな交通事故に遭いました。この経験が私の死生観に大きな影響を与え、「人生は一度きり」という当たり前の事実を、身をもって教えてくれたのは言うまでもありません。
しかし、今日お話ししたいのは、そのことではありません。
私が20代でアメリカへ留学して法学修士とMBAを取得し、周囲に前例がなかった大阪市会議員という公職に挑戦し、当選を果たすことができた原動力は、ある一冊の本との出会いでした。
それが、大前研一さんの『ザ・プロフェッショナル』です。
「大前研一イズム」を胸に、がむしゃらに走った日々
そもそも大前さんに興味を持ったのは、Podcastで配信されていたコンテンツがきっかけでした。その圧倒的な視座の高さと物事の考え方に触れ、「この思考法を身につければ、仕事も人生も、もっと生産性を上げられるに違いない」と衝撃を受けたのです。
それからは、まるで憑かれたかのように、大前さんの本やコンテンツからその思考を貪欲にインプットしました。書かれていることを愚直なまでに実践し、いつしか私の中には確固たる「大前研一イズム」が出来上がっていました。
もちろん、その道のりは平坦ではありませんでした。アメリカ留学を決めたときも、MBAに挑戦するときも、選挙に立候補する時も、周りからは多くの反対の声がありました。
しかし、私の中には自分だけの羅針盤があったため、迷いはありませんでした。
(傍論にそれますが途中、JALのパイロットを目指して最終面接まで進んだものの、会社の経営破綻で夢破れるという経験もしました。)
それでも、満足できる20代を過ごせたと胸を張って言えるのは、間違いなく大前さんの考え方という揺るぎない軸があったからです。
20代を走り抜けて、今思うこと
直接お会いしたことはありませんが、本とPodcastを通じて、大前研一さんから頂いたものは計り知れません。私の20代は、大前さんとの「知の出会い」そのものだったと言えるでしょう。
慌ただしい日々の中で、少しだけ遠ざかっていたあの頃の熱い気持ち。
それを思い出した今、あらためて大前研一さんの本をゆっくり読み直したいと思っています。